とある日曜日に、免許の更新に行った話③

あれだけ喚き散らして、こじんまり座る3人の老人。
それでも親切な対応をする職員のおねーさん
(絶対、私のほうが年上だけど)
あれはあれで、非正規だったりするのかな?
だったら、偉いなーーー。ニコニコして
「はい、確認させていただきますねぇ」
それきり、その3人をお見かけすることはなかった。
もう二度とお会いすることはないでしょう。


さぁ写真撮影だ。
さぁ30分の講習だ!
何だか目白押しだ。

昔ながらの教室スタイルで、前から埋めていく。
みんな、すんなり入室。
なんて言っても、30分の講習でいいなら、
それに越したことはない。
ギリギリになってから、ピンクのスカジャンおばぁ登場。

空いてる席はどこか?
どこに座ればいいのか?
そこ、空いてるのか?
どっか空いてないのか?

空いてるじゃん。
「空いてますよ」とか声かかる訳ないでしょ。
親切待ちしないでほしい。

講習担当の方の挨拶からスタート。
「えー皆さんは、30分の講習を受けていただいて、
その間に免許証ができあがりますから、
それまで今しばらくお付き合いください」
色々変わった交通ルールについて。
時に頷き、「え、そこ変わったの」
無謀な運転はだめでしょってかできないでしょ。
怖すぎる。日頃から自分を過信しないが
もっとーです。

周囲も、同じく静かに聞く。
いい大人だし。

だってもうスグじゃん帰れるじゃん。という一体感。

なのに、なのにぶち破る、携帯の着信音。
バック押さえても無駄でしょ。
誰かと思えば、ピンクのスカジャンおばぁであった。

やっぱりね。
でしょうね。

(教室中)
「はぁーーーーーーーあーーーーー」
多分、こんな気分。
ここにいる全員は優良運転者。
講習聞いて帰りましょう!
という一体感があったかなかったかは
知らないけど(笑)

「切ってください。最初に申し上げましたが、、、」
ピンクのスカジャンおばぁは言う
「生死にかかわる電話なのに出るなというんか!」

なんか、すごい言うじゃん。
担当の人、なんて言うのかな。
言い返すのかな?
「廊下で電話出ていいですよ〜(笑)」かな?

予想を超えていた。
その人は眉毛一つ動かさずに、、、

「電話に出ていただいてもかまいませんよ。
ただし、講習を受けたとは認められないので、
免許はお渡しできませんのでご了承願います」


その場にいる全員思った。(はず)
「それだけはイヤ」




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