どうしてくれよう。
大袋に入った、【グミ】が来た。
「皆で食べなさい」
平均年齢、35歳の事務方女性陣へ。
海外出張のお土産。
失笑を堪えて。
せめてものお礼を言う中堅。
「あ、ありがとうございます」
偉いぞ!よく言った。
【理想】
「わーーーありがとございます」(ペコリ)
きゃきゃっと、囲む女性陣。
「おいしいそー」
「可愛いー」
「開ける前に写真撮っていいですかぁ?」
その様子を、目端に入れて満足そうなおじさん。
(そーだろ、そーだろ、うんうん)
【現実】
(はぁーーーーー)
「どーーしますかね、、、」
もはや、筋トレグッズにしか見えない袋を片手に、
近寄ってくる中堅。
「ちょっと、巻き込まないで(笑)」
後退りする私。
「いやいやいや!頼みますよ〜(笑)」
差し出される右手。
「そんなことしても受け取らないよ」
「えーーーーー!」
片側にギュウギュウに押しこまれたクマ。
伸びたり、ちぎれたり、押し込まれたり。
あらかわいそう。
原色まみれの、絡まったクマ。
なんなら、クマなの?状態。
老眼だからよく見えないわ。
【手でベタベタ触るものでもない】
そこにあるのは、困惑。
グミは悪くない。
せめて小分けにされたものにならなかったもんかね。
「、、、給湯器室に置いとけば?」
「誰か食べますかね?」
「そ、それを聞くか?」
・・・いらねーーーー
センスねーーーなーー。
よく、満足そうな顔して、
駄菓子渡せるな。
アイツらには、「この程度で」
いつまでも幼くて、見たことないものに、
はしゃぐとでも?
そんなやつはここにはいねぇ。
そしてサービス精神もない。
「あれでも、結構(高かった)したんだよ」
とか思ってます?
円安だからでしょ?
やっぱり、バカにしてんな
無難に、免税店で有名なお店の!
あの!色々なハーブや果実の香り、
ちょっとした香水かわりにもなる
ハンドクリームセット買ってこいよ。
ちょっとお高いのって、そういうこと。
結構したんだよ、
はぁっ?
少しずつ減ってないか?と気がついた面々。
禁煙中のおじさんが、食べているのを見たという新人。
(あぁーーー)なぜか、安堵する私たち。
そういう何も気にしない人たちの存在。
ありがてぇーーーー。